香港の大学卒業後、何年も教師として働いて、ちょっとお金を稼ぎました。香港の住宅は極めて高いので、どうせ買えませんから、稼いだお金をもっと有意義なところに使おうと思いました。いい歳になる前に、夢である日本留学をするのがいいのではないか、という結論が出て、日本へ来ました。

やはり全日制の学校であることですね。午前と午後の授業を合わせて、授業の時間が十分あるから、日本語が身につきやすいと思います。そして、高いN1の合格率も魅力的です。

一番心に刻んだのは個性豊かな先生方とクラスメイトです。グループワークと発表を重視している先生がいれば、高い演技力でショーみたいな授業をしている先生もいます。毎日授業を楽しんでいると同時に、日本語力がいつの間にか信じられないほど上がりました。授業以外に、クラスメイト達とも楽しい日々を過ごしました。花見と花火大会はもちろん、週末の短い旅行も、放課後の飲み会も、昼休みの電子レンジ前での長蛇の列も、私にとって全部大切な思い出です。

今は文化外国語専門学校の日本語教師養成コースに所属しています。卒業後、日本で就職して経験を積むのか、大学院に進学するのか、選択肢がたくさんあって、まだ決めていませんが、最終の目標は香港で自分の日本語教室を開くことです。

最近、香港の公共放送局の取材を手伝っています。留学生活で学んだ日本文化と学校で勉強した公式文書の書き方は、取材の現場でも取材依頼書を書く時にも相当役に立ちます。